むし歯は歯周病に次ぐ歯を失う原因!むし歯のステージ知ってますか?|たつみなかにし歯科医院|大阪府池田市の歯医者

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むし歯は歯周病に次ぐ歯を失う原因!むし歯のステージ知ってますか?|たつみなかにし歯科医院|大阪府池田市の歯医者

むし歯は歯周病に次ぐ歯を失う原因!むし歯のステージ知ってますか?

こんにちは、たつみなかにし歯科医院です。

 

本日のテーマはずばり ”むし歯” です。

前回のブログで、歯を失う原因の1位と2位は歯周病とむし歯で、

そのふたつが全体の半分以上を占めるというお話をさせて頂きました。

その第2位であるむし歯とはいったいなんなのか、どうしてむし歯になってしまうのか、

そしてむし歯にならないようにどうすればいいのか、そんなお話をしていきます。

 

〜むし歯って何?むし歯はなぜなるの?〜

むし歯と聞いてなんのことかわからない方はいないでしょう。

簡単にいうと、歯に穴があいて、しみたり、ものが詰まったり、場合によっては、

何もしなくても痛みが出てしまうことがある、あのむし歯です。

ではむし歯になぜなってしまうのか、まずそこからいきましょう。

①お口の中には口腔内細菌という無数の菌が存在します。

歯周病を増悪させる口腔内細菌もいれば、むし歯を引き起こす口腔内細菌も存在します。

むし歯を引き起こす菌で代表的なのは、ミュータンス菌と言われるものです。

②③歯に残った糖分を摂取したミュータンス菌が、糖分を分解し、ネバネバしたものを生成します。

これが、いわゆるプラーク(歯垢)と言われるものです。

④ミュータンス菌が生成したプラークの中には、さらに無数のミュータンス菌が存在します。

そのため、プラークが除去しきれてないと、ミュータンス菌が増殖します。

⑤さらに時間が経過すると、ミュータンス菌が糖を発酵させ、乳酸などの酸を生成します。

⑥高濃度の酸でエナメル質を溶かして穴があき、これをむし歯といいます。

この一連の流れがむし歯になるまでの大まかな流れになります。

〜むし歯の進行、ステージ〜

むし歯になるまでの流れは大体わかりましたか?

では、次はむし歯のステージについてご説明します。

むし歯の進行は5段階に分けられます。

むし歯は別名カリエスとも呼ばれ、その頭文字を取り、CO〜C4と呼ばれます。

CO:ごく初期のむし歯の事をいいます。この段階ではまだ歯を削る必要はありません。

C1:エナメル質内のむし歯の事をいいます。この段階では痛みはありません。

C2:象牙質内のむし歯の事をいいます。ここまで進行すると、冷たいもの、甘いものがしみてきます。

C3:神経に達したむし歯の事をいいます。熱いものがしみたり、ズキズキした痛み(自発痛)が出てきます。

C4:歯根に達したむし歯の事をいいます。神経が死んでおり、根の先に膿が溜まっていることがほとんどです。

 

C1まではエナメル質内でとどまっているため、エナメル質の再石灰化が見込めます。

表面に溶け出したカルシウムを、再度取り込むことで、穴をあけることなく歯を維持します。

C2以降のステージでは、症状が出始めます。

最初は冷たいものがしみたり、甘いものがしみたり、症状は軽度ですが、

さらに進行すると、あついものがしみたり、何もしなくてもズキズキ痛みがでたり、

場合によっては、夜眠れないほどの痛みが伴ったりします。

さらにむし歯が進行すると、痛みがなくなります。

これは、痛みのセンサーである、歯の神経が細菌によって侵され、機能を失ってしまうためです。

これを一般的に神経が死ぬ(壊死する)といいます。

神経を失った歯の強度は、神経がしっかり機能している歯と比べて強度が半分以下になると言われています。

そのため、痛みがなくなったからとそのまま放置していると、歯の頭の部分がボキッと折れて、

根っこだけの状態になってしまいます。この状態がC4と呼ばれる状態です。

ここまでくると、歯茎の上に残っている歯がほとんどなくなり、治療することが不可能になります。

 

当院に来られる方は、少しでも痛みを自覚されて来院される方がほとんどです。

その次に多いのは、痛くてたまらない方が多いように思います。

そういった方は、お仕事が忙しかったり、歯医者が嫌いな人に多いように思います。

ですが、そこまでむし歯が進行してしまうと、治療をする際に、

炎症が強く麻酔が効きにくくて、痛い思いをしたり、歯の神経の処置をしないといけないために、

かえって治療回数がかかって、忙しいのにさらに来院していただかないといけなくなります。

歯医者が嫌いな方はより歯医者が嫌いになるという悪循環に陥ってしまいます。

もし、歯医者が嫌いな方がいらっしゃいましたら、敬遠するのではなく、

痛みがなくても、しっかりメインテナンスをして、嫌な処置にならないように食い止めることが重要です。

当院では、元々歯医者が嫌いな方も数多く来院して頂いております。

最初は緊張していらっしゃいますが、もう他の歯医者には行けないとありがたいお言葉を頂くことも多いです。

歯医者嫌いを克服したい方は、ぜひ当院へ一度トライしてみませんか?

また、お仕事がお忙しい方におかれましても、そういった方向けに、

当院は日曜診療も行っております。どうぞお気軽にご利用ください。

〜〜むし歯を予防するために〜〜

むし歯になるメカニズム、むし歯のステージについて説明させて頂きました。

誰しも歯を削りたい人はいないと思います。歯を削らないために、むし歯にならないことが重要です。

むし歯を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。

皆さんは、よくこういった言葉を聞いたことがないでしょうか?

「ちゃんと歯を磨かないとむし歯になるよ!」

これは、半分正解で半分不正解です。

確かに、歯磨きをしっかり行い、プラークを除去し、

むし歯の原因菌であるミュータンス菌の数を減らすことは重要です。

ですが、どんなにミュータンス菌がお口の中に存在していても、糖分を摂取しなければ、

むし歯になることはありません。

ミュータンス菌、糖分、この両方があわさって初めて酸が産生されます。

そのため、むし歯にならないために最も重要なことは、食生活を見直すことです。

1日3回歯磨きをしていても、フロスや歯間ブラシをしっかり使って、どんなに歯磨きが上手くても、

時間を決めずに、ダラダラ甘いものや炭酸飲料を飲んだり、間食が多い方は、簡単にむし歯になってしまいます。

歯磨きをしっかりすることは歯周病を予防する上では非常に有効なので、しっかりしていただくとして、

むし歯をしっかり予防する上で大事なことは、しっかり時間を決めて間食を取ることです。

また、食事をした後は、なるべくプラークを除去し、次回の糖分を摂取する際に、

産生される酸の量をなるべく少なくなるように心がけるようにしてください。

 

そして、もしそれでもむし歯になってしまったとしても、早めにむし歯を発見することが重要です。

痛みがなくても、必ず定期的な検診で歯科医院には通うようにしてください。

歯周病の観点からも、むし歯の観点からも、定期検診は非常に重要な意味を持ちます。

毎日使っているご自身のお口だからこそ、ずっと長く使い続けられるように、

しっかりと定期検診しませんか?

 

次回は、むし歯になってしまった歯に対して、どういった治療をしていくかのお話をさせて頂きたいと思います。

 

今回も最後までお読み頂きありがとうございました!!